さなよくあさまさのブログ

なにやら雑に色々書いてます。

思考と嗜好と試行

「シコウ」と口に出してみると、私の脳内ではまず「思考」という漢字が浮かんでくる。「シコウ」という音節に対して「思考」という意味を付与して使う場面が多いあるいは使われている場面に遭遇することが多いので「思考」が真っ先に思い浮かぶことが多いのだろう。だが人によっては「嗜好」「試行」「志向」「至高」「歯垢」「詩稿」などが浮かぶ人もいるだろう。日常で触れる言葉というのは生活環境によって違うだろうし、そもそもひとつではなく色々な言葉が同時に浮かんでくることもあるだろう。当たり前のことのようだが、不思議に感ずる。エモい気もする。なにか人間の可能性とか、あるいは感動する物語のフックになりそうな気がする。気がするばかりだ。

私は今日、何を書こうか考えて久々にはてなブログの下書きを眺めていた。そこで同じ読みの漢字が並んでいる下書きを発掘した。随分前に書こうとしたもので、漢字の羅列以外には何も無かったので何を思って書いたのか見当もつかない。じっと眺めていると何か色々と意味があるのかもしれないと思い、先述の思考に至ったのだ。

ところが今先ほどこの下書きは「シコウ」の予測変換を順に書き込んでいるだけであると気づいた。「思考」が3番目にあったからだ。これは私の脳内を書き出したのではなく、私のスマホの予測変換を書き出しただけ。意識を持って書かれたものではない。しかし、それらの文字列を眺めていると感動の起こり、物語の前兆、シナリオフック、アイデアの卵を感じたのである。これは全くのところ私の思考によって、私好みの嗜好の物語が付与されたのだ。記号に意味を持たせるのは認識する人間の方である、という話を意図せず実証してしまったのかもしれない。

そんなことを思考し、嗜好し、試行してみた今日の夜である。

なにか形にならない言葉たちだ。だがこういうのにを書くのは楽しいのでこれからもこういうことを書くと思うのでよろしくお願いします。