さなよくあさまさのブログ

なにやら雑に色々書いてます。

オリエンタリズム

11月1日は文学者エドワード・サイードの誕生日らしい。岩波書店のXが呟いていた。ポストしてた。サイードパレスチナ出身の文学研究者であり「オリエンタリズム」という理論を創出し、ポストコロニアル理論を生み出して西欧中心文化を批判した。オリエンタリズムは単純にいえば西欧以外の他文化軽視、無理解の憧憬といった概念で、現代人の多くは多かれ少なかれこの「オリエンタリズム」を持ってしまっているとされている。

現代の日本に住む我々も西欧文化の影響を受けている以上、オリエンタリズムの影響を受けており、優秀な西欧、劣等なアジアという式を当てはめてしまう。世界史の講義は西欧から学び始めることが多く、哲学といえば西欧哲学を思い浮かべるのも明治の時代からの影響であろう。サイードの批判は戦後、植民地時代の終わりだからこそ生まれたとも考えられるだろう。18、19世紀の文学作品に表れる官能的で淫靡なアジアへの憧れはワイルド『サロメ』などの作品に表れる。サロメは「七つのヴェールの踊り」を踊り、その代償に洗礼者ヨハネの首を求めるという退廃的な話だが、聖書の世界は19世紀フランスにおいて最も題材にされたものであり、オリエンタリズムの代表例とも言えるだろう。

なんだかまた衒学的になった。

好きであっても横好きなのでこういうことを書くとボロが出るのでそろそろやめておこう。だが、人間はわかりやすい物語が好きなのですぐに優等と劣等、正義と悪、といった二項対立を持ってしまう。現代人たる我々はポスト構造主義を学ぼう!二項対立よさらば!

また衒学的。

なんか今日はいろいろ考えたが言語化ができない。頭痛薬飲みすぎただろうか?

エドワード・サイードに想いを馳せて