起きる理由が見つからない朝
朝支度の音が聞こえても瞼を上げなかった
奇妙な夢を見た気がしたが思い出せない
扉が開く音
車のエンジン音
子供のいってきますと言う声
日差しの明るさを感じてようやく目を開く
窓から見えるのは秋空
カーテンを閉め忘れだ
体を動かすのは億劫で眠るには難しいのでスマホを開いた
8:32
隣家の少年は遅刻で私もあやしい
仕方がないので身体を起こすと
そこで目が覚めた。私はひどい頭痛と身体の怠さで現実であると知り、安堵した。私の隣家に少年は住んでいない。いたとしても朝支度が聞こえるわけがない。奇妙な夢を見たものである。時計を見ると8:32を指していた。