さなよくあさまさのブログ

なにやら雑に色々書いてます。

秋空

空は高く、葉は色づき、夕暮れが美しい。

雨が降ったあと爽やかな風が吹き始める。

道に咲く花々の色合いが変わった。

秋である。

秋は夕暮れ、というけれど私は太陽が優しくなってきたのでお昼に散歩するのもいいと思う。時代が違えば感覚も違うのでなんとも言えないけれど、たぶん清少納言も牛車でお散歩したのではないだろうか。といっても平安時代の暦は太陰暦だから太陽暦の現代とは季節感覚も違うかもしれない。中秋の名月はこの前過ぎたが、その日はまったく秋感がない暑さであった。一応スーパーで買った団子は食べたが、それはみたらし団子でしかも一緒に買ったチョコモナカジャンボの方がメインであった。チョコとアイスが大好きなのだ。

チョコレートはもともと飲料であり19世紀後半に入ってから固形化して食べるものとなったそうで、団子も穀物である米を丸めて菓子にしているので、もともとに食べ方とかけ離れた食べ物であるという点で似ている。こじつけ。

今日は雲ひとつない晴天であった。最低でも私の視界には存在しなかった。0.001以下の視力で見逃しただけかもしれないが。そんな晴天で太陽は出ているのというのに涼しいのか寒いのか分からない気温であった。寒暖差でくしゃみが止まらない。毎年のことだが秋は鼻の調子がよろしくないので好きではない。だが、偏屈屋の私はいつの季節も好きでないところがあるのである意味平等に接しているとも言えるだろう。春は眠すぎ、夏は暑い。秋はくしゃみで。冬は寒すぎ。こういう態度はよろしくないと思うが、まあ、人様に迷惑かけていないのでよしとする。

秋空というのはあまりにも遠すぎて思考よりも漠然とした寂しさを感じる。あるいは長い夏の終わり、これから訪れる年の終わりを感じるからかもしれない。明確には言語化できない。しかし言葉にすると取りこぼしてしまう様々なものを見捨てて言ってしまうと、秋という季節は不安定でセピア色でノスタルジックだ。

今日はなんだが夢枕獏陰陽師』が読みたくなったのでここで終わる。